机上査定と訪問査定 マンション査定方法どちらを選ぶ?
マンションの査定は、実際にどのように行われるのでしょうか。
まず、査定には、
- 机上査定(簡易査定)
- 訪問査定(実査定)
という2つの種類があります。
机上査定(簡易査定)
1つ目は「机上査定」(簡易査定)です。
査定のためにご自宅まで訪問することはありません。
これは、
- 周辺(近隣)で売り出し中の物件データ
- 既に売買が成立した最近の成約事例データ
- 公示価格などのデータ
- 同じような面積や築年数など条件の近い物件データ
等を基に、価格を割り出すものです。
実際に現地の確認を省くすることで、
スピーディに答が出せるのがメリットのひとつです。
簡易査定は、不動産会社まで行かなくても、電話やインターネットで、手軽に依頼することができます。
早ければ30分から1時間程度で回答が来るケースもあります。
まずは自宅のおおまかな相場を知ってからマンションを売るかどうかを決める、という場合は、簡易査定を頼んでみるとよいのではないでしょうか。
訪問査定(実査定)
2つ目は「訪問査定」(実査定)です。
実際にマンションを売るにあたり、売り出し価格を決める根拠となる価格を出すものです。
机上査定(簡易査定)では、査定のために自宅を訪問する、ということはありませんでした。
しかし、訪問査定(実査定)では、机上査定(簡易査定)の項目にプラスし、不動産会社の担当者が実際に査定する自宅マンションを訪問し、中や外を色々見ます。
不動産の状態や立地を把握した上で、周辺の売出事例や基礎データを踏まえ、査定価格を出します。
査定項目
- 周辺環境
- 立地条件
- 利便性
- 設備
- 部屋の使用状況
- 共用部分の管理
など
まずはマンションの周辺環境をチェックします。
- 静かな環境であるか
- 駅からの導線が踏切や幅の広い道路に遮られておらずスムーズか
- スーパーやコンビニが近くにあり利便性が良いか
- 治安は良いか
- 公園や公共施設へのアクセスはどうか
- 緑が多く住みやすい地域であるか
そして、所有部分の使用状況を確認します。
- 水回り設備
- フローリングや備え付け家具
- 天井の高さ
- 収納
- 室内の導線
- 日当たり
- 風通し
- 見晴らしの良さ
などを確認します。
その際、
リフォームの有無などについても聞かれます。
共用部分についても、
- エントランス
- 管理室
- 外観
- 集合ポスト
- 自転車置き場
このような部分を確認します。
チェックポイントは
- 共用部分の管理がいきとどいているか、
- 清潔に保たれているか
- 駐車場の出し入れがスムーズに行えるか
- 接道の状況
などです。
訪問査定は、これだけ色々確認する査定ですので、データのみで算出する簡易査定よりも、より正確な査定価格を知ることができる査定方法となります。
本格的にマンションを売ることを決めている場合は、こちらの訪問査定は必ず必需です。
買い替えのために今住んでいるマンションを売却する場合は、今後の資金計画を立てるうえでも、訪問査定による、より正確な査定額を知ることが必要になるでしょう。
目的によって、机上査定か訪問査定、どちらの査定を申し込むかを選択して下さい。
机上査定(簡易査定)だけでも、精度の高い査定額が出ます
中古一戸建ての場合はそれぞれの個別性が高いため、机上査定と訪問査定では、大きな差が出る場合があります。
それに比べ、マンションの場合は、マンションごとに個性があり、独自の価値を持っています。
住戸単位の評価よりも、マンション全体としての評価の方が大きな割合を占めるのです。
そのため、簡易査定だけでも、それなりに精度の高い査定額を出すことができる、といえます。
もちろん、より正確な査定額を知るには、訪問査定は必要になります。
- システムキッチンやシステムバスをグレードの高いものに入れ替えた
- 床暖房を入れた
というような場合であれば、見なくても、プラス評価になるので、査定額も上がることでしょう。
しかし、実際には、部屋に入って確認しないと分かりません。
すでにマンション売却を決めている場合は、より精度の高い訪問査定を申し込みましょう。
マンション売却、不動産査定については、こちらも参考にしてください。